備忘録

インターネット老人会のよしなしごとを…

康定情歌とか斯琴高娃(スーチン・ガオワー)さんとかアランさんとか四川大地震とか。

最近の某国営放送で、坂本教授の手になる歌をアランさんが歌っているのを耳にします。
金城武さん出演の映画の主題歌も担当、ということで快進撃が続いていますね。
ご本人は敬虔なラマ教信者で、日本のお寺のお参りもされているので、
仕事に恵まれてきたのは、仏さんの加護だったりするんでしょうか。
で、最近釈放されたあのタシィさんの「カルマ」発言を思い出したりするわけです。


さて、アランさんと言えば、中国四川省のカンゼチベット族自治州(甘孜藏族自治州)康定県で育った方でございますが、
今回の四川大地震でも注目されてしまったりしたわけで・・・
康定県の旧名は打箭炉(タルツェド・ダルツェンド)というチベット語だったんですねぇ。


CS放送を見られる方は、これを御存知かもです。
康定情歌 (テレビドラマ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%B7%E5%AE%9A%E6%83%85%E6%AD%8C_(%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E)
モチーフになった有名な曲の方は、つべでもたくさん拾えます。
このドラマに、あの内モンゴル(南モンゴル)族のスーチン・ガオワーさんも出演していたりします。
図らずも、ここでチベットとモンゴルがつながるのが面白い所です。


そういえば、アランさんも故郷に学校を建てることが夢だそうで。
先輩のバイマーヤンジンさんと同じ願いだったりするのでびっくり。
というか、実はお互いに相手の存在を知っているのではと思ったりもします。


さらに、こんなの拾いますた。

『康定情歌』の里に空港 高度4280メートル
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0605&f=business_0605_009.shtml

日付毎日経済新聞によると、民謡『康定情歌』で知られる、中国四川省ガンゼ州康定県で2008年5月に空港が開業する。
同県はチベット族と漢族の混住の地で、唐宋代から馬と茶の交易の場として栄えた。空港完成後、多くの観光客を集めそうだ。

同県は青海チベット高原の一部にあり、空港は海抜4280メートルで、
世界で最も高いチベット・チャムド空港との差はわずか数十メートル。
06年9月に着工したが山岳地帯のため難工事だという。

2007/06/05(火)の記事なんで、当然地震より前の話です。
さらに、こんなエントリも発見。

ネトウヨのブログさん
2007/11/5「かつてのチベット領に中国の康定空港」
http://wind.ap.teacup.com/netuyo/532.html
地震はやっぱり仏罰とかカルマだったとしたらコワイです・・・


アランさんの原籍(父方の里っすか)は中国風に「美人谷(女王谷とも)」と表記されていますが、
勇猛果敢だったギャロン・チベット族が住む丹巴県(ロンタク rong brag)でして、
何と美人が多い!ので有名な所らしい。アランさん級がゴロゴロなのか?
さらに世界史の教科書に「五胡十六国」なんて出てきますが、
ギャロン・チベット族は五胡のうちの羌族(チャン族)と関係が深いという話があるようです。
場所的にも羌族とは結構混交しているらしいしで。

ここが詳しいです。
ぶんかの香り 長野康彦 | 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
http://www.nihu.jp/news/no.4.html

ギャロンの人々は自分たちの文化的アイデンティティーの観点から、「藏(チベット)族」を選択したからである。
しかし、その言語は、チベット語からの文化語彙の借用が多いものの、チベット語とは本質的に異なる。
チベットビルマ諸語の祖先の言語が持っていたであろう形態論的な特徴を持ち、ビルマのカチン語(中国ではチンポー語)に近い。

カチン族関連参考過去ログ 母校にあった東南アジア本を探索中。
http://d.hatena.ne.jp/simayan/20070630/p1
ミャンマー(旧ビルマ)のカチン族のネタだったら、あの「ネットゲリラ」さんのエントリにもあったような。
人間文化研究機構のページのパンダに関する話も必見かも知れません。
「パンダはチベットから奪われた」と確信できるような・・・


でもって、例の地震震源地はアバ・チベット族チャン族自治州で、
こちらはバイマーヤンジンさんの郷里だったりします。
ただ自分的に、チベットの伝統的な地理区分ではアランさんは「カム」、バイマーヤンジンさんは「アムド」の人です。
まぁ、心情的には「FREE TIBET」というか中国領と認めたくないもんでw


追記・ツォンカパ(チベット仏教ゲルク派の開祖)やダライ・ラマ14世もアムド出身とは。