備忘録

インターネット老人会のよしなしごとを…

ケッティって駃騠(けってい)、んで匈奴語がルーツかと。

たまたま、ネットでゲリラをやっておられる有名blogで話が出てたもんで(笑)


雌のロバと雄の馬との雑種を「駃騠(けってい)」というんですが、
これってロバと馬のアカンとこ取りなもんで、ラバほど役に立たないのだそうな。


さて駃騠に関しては、かの『史記』の匈奴列伝に記述があったっす。
でもって、江上波夫先生の本・・・

江上波夫文化史論集〈3〉匈奴の社会と文化

江上波夫文化史論集〈3〉匈奴の社会と文化

この本の97-132ページの「匈奴の奇畜、【ケッテイ】・【トウト】・騨【ケイ】に就きて」の項目にも、
駃騠のネタが出てきます。
かの有名な「匈奴・フン同族論」なんて項目もあります。
山川出版社といえば、高校の教科書「詳説世界史」でお世話になりますた。


ちなみに今のモンゴル語では「フン」は「うんこ」ではなく「人間」という意味でございます。
ところで駃騠、今のモンゴルにはいるんだろうか。
旅行した時には出会わなかったんですがw


逆の組み合わせの「騾馬(ラバ)」に関しては、中国の宦官が葬られる時、
昔自分に付いていたアレも一緒でないと、来世で騾馬に生まれ変わると言われていたそうで。
まぁ、騾馬も駃騠も宦官同様生殖能力ナスだしで。