備忘録

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アメリカ世時代の沖縄は右側通行と陪審員制度。

逆転―アメリカ支配下・沖縄の陪審裁判 (岩波現代文庫)

逆転―アメリカ支配下・沖縄の陪審裁判 (岩波現代文庫)


で、後からこんなことになってたとは知らなんだ。
ノンフィクション「逆転」事件 出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%80%8C%E9%80%86%E8%BB%A2%E3%80%8D%E4%BA%8B%E4%BB%B6


琉球方言の世(ゆ)って、時代とでも訳すんでしょうね。
薩摩世→ヤマト世→アメリカ世→ヤマト世、いうことで、
琉球王国薩摩藩に支配されて以降はこんな感じになっています。
薩摩に取られた奄美は、結局今も鹿児島県に所属したまま。
で、続きが「中共世」にでもなったらチベット並みの悪夢ですが。


さて、アメリカ世時代は車が右側通行だったので、
左側に変わった返還後は、もう事故るやらしばらく大混乱だったようです。はぁ〜
で、陪審員制度もアメリカ並みにガッツリ存在していたりしたわけです。


上の本は、春さんのエントリ読んで、NHKのドラマを子供時代に見ていたのを思い出したので・・・
証人のウチナンチュの皆さんが、アメリカ側から、
「分からないので日本語で話して下さい」と言われていたシーンがあったっけ。
ウチナーグチが理解できないアメリカ人が標準語で話すように求めたんですなぁ。
でもって、米国統治下の沖縄で陪審員になった伊佐千尋さんが色々ご苦労されるんですが、
来年からは、ヤマトもウチナーも「裁判員参上誕生!」なので、
何かと難儀だこりゃー、と嘆じざるを得ません。


それから、被告のウチナンチュの罪が不自然に重くなってしまうあたり(つーか冤罪やろw)、
他国に支配されるってのはこういうことだなぁと実感させられる本でもあります。
もっとも、裁判員制度自体が年次なんたらで押し付けられた匂いが漂いますが。