備忘録

インターネット老人会のよしなしごとを…

日本における、ユル系の服装と民族衣装の類似点だとか。

この所、ナチュ系のみなさんの着こなしに必須になっていたりするアイテムのストールというかスカーフ、

もともとはインドの女性の「ドゥパッター(大判のショール)」が元祖だったりするんぢゃまいか。


「ドゥパッター」は、ネット通販でよく売られている通称「パンジャビードレス」、
「シャルワール・カミーズ」の必須アイテムとして、
トップスの「クルタ」とボトムスの「シャルワ−ル(サルワール)」か、
もっと細めの「チューリーダール(こっちの方がサルエルパンツに似ている)」と合わせて3点セットで着こなすためのものらしいです。
チュニック・パンツ・ストールという雰囲気かな。
女性用「シャルワール・カミーズ」は、男性バージョンの「クルタ・パージャーマー」と形式はよく似ていたりして。
そもそもインドのパンジャーブ地方限定で主に着られていたものが、
今ではパキスタンバングラディッシュやネパールの女性も普通に着るようになったそうな。
そりゃ綺麗だけど活動的でない「サリー」よりは動きやすくてお手軽そうだもんなぁ、というかね。
で・・・


ナチュ系の方というかほっこりさんがよく愛用している服は、リネンで作られた同じような形のチュニックやイージーパンツで、
ボトムスがレギンスの場合はチューリーダールに近いような気がします。


さて、ゆったりした上着とズボンの組み合わせの服自体のルーツは、どうやらスキト=シベリア文化の騎馬民族の時代にまで遡るようです。
ぶっちゃけ馬に乗るために編み出された機能性が売りだったわけで、モンゴルの民族衣装「デール」も仲間みたいな感じか。
歴史を繙いてみると、インド=ヨーロッパ語族の一派であったアーリア人がインド北部のパンジャーブ地方へ進出した、
なーんて話があるので、彼らの動きやすい服装が「シャルワール・カミーズ」のルーツの1つだったりして。
アーリア人は鉄器と騎馬の文化を持った遊牧民だったから可能性は高いと思います。


ところで・・・
恐らく大多数の「ほっこりさん」が、平和でまったりした生活とか人生が好きだと思われるのに、
機能的で活動的なスタイルゆえに、どこかの武装勢力の皆さんと似たような服装になってしまっていることは、
大いなる歴史の皮肉のように感じてしまうのですよ。