日本に宦官の制度が輸入されなくて心底よかったと思うよw
うちのヌコの「たま(無し)すけ」の空っぽの玉袋を見ながら、朝から思ったことです。
人間の都合で「宮刑」みたいな目にあわせてしまったので、
猫生を全うするまで責任を持つのは当然のことであるとは考えています。
野生動物ではない、人間が人為的に作った家畜の個体数のコントロールは、
地球の生態系を守る上での必要悪という部分もありそうですが・・・
で、家畜の個体数のコントロールの手段として、牧畜民の間で生まれたらしいのが、
「去勢」だったりするわけです。
それを人間にまで応用してしまったのが「宦官」という存在。
この宦官、東アジアでは男系優先の儒教とか夫婦別姓にも深い関わりがあるもので、
根本が母系社会だった日本では、さすがに遣唐使もドン引きして輸入しなかったのかもですが。
なーんてなエントリを以前書いたっけw
それこそ、唐に行った吉備真備さんあたりはどう思っていたのか知ってみたいです。
宦官のネタといえば、三田村泰助先生の古典的名著の改訂版ですね。
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三田村先生の最後の講義(ヌルハチ関連)は、モグリ学生として勝手に某大学の講義室に入って受講していたのが懐かしいです。
この歴史ドラマ、韓流好きのおばちゃんが見ていたりするのだろうか。
韓国版「花より男子」のつくし役の人が出演。
「花より男子」では鍋蓋でラーメンを食べるシーンが話題になっていたっけ。
あと刺し箸とか炊飯器から直にご飯ウマーとか。
時代劇ではさすがにあんなのはやっていないと思いますがどうなんでしょうか。
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このドラマは15世紀の朝鮮時代に実在した宦官である金処善(キム・チョソン)を主人公とした作品で、
ドラマで初めて宦官の役職、生活を取り上げられ、
また、朝鮮第10代国王で暴君である燕山君の母、廃妃尹氏を悲劇の主人公に塗り替えられた。
金処善は映画「王の男」にも忠臣の宦官として登場しています。
つか、コンギル役をやっていたイ・ジュンギって及川光博に何となく似ていないっけw
という話はさて置き、宦官の制度で有名なのは中国の歴代王朝ですが、
中国文化の影響の強かった朝鮮半島にも宦官は存在していたわけです。
宦官ネタの発出は、古代の王朝の記録「三国史記(サムゲクシキ)」の新羅とか。
新羅は奈良時代の日本以上に律令制度などの唐文化に浸かっていたので当然か。
李氏朝鮮時代には宦官は「内侍(ネシ)」と呼ばれていました。
ちなみに、内侍にするための去勢を禁止させるよう働きかけたのは日本だったそうで、
これは歴史の皮肉というべき話なのかもです・・・
→甲午改革 宦官