備忘録

インターネット老人会のよしなしごとを…

産業革命・・・メリヤス工業の歴史と機械編靴下の歴史はイコールだったという話。


(欧米)
1589年 ウィリアム・リー(英)の発明したひげ針(Beard Needle)による横編機の靴下編機。
いわゆるメリヤスの天竺編みが作れる初めての機械の誕生。
本国では靴下職人たちの反発にあいフランスに移住するが、そこでも反発を受け失意のうちに亡くなる。
1610年 弟のジェームス・リーとその徒弟帰国、ロンドンに新工場を開設。
1769年 サミュエル・ワイズが手動横編機を機械化
1847年 モーズ・メラー(米)によって「トンプキン」丸編機発明。
1847年 マシュー・タウンゼント(英)針をべら針(Latch Needle)に改良。
現在の機械編針と同じ形の針に。
1863年 アイザック・ウィリアム・ラム(米)Vベット型横編機(V Bed Knitting Machine)を発明。
編機にキャリジが初めて付く。現在の家庭用編機とほぼ同型に。


(日本)
1868年 佐倉藩西村勝三によって、米から手回し式靴下編機が輸入。
1874年 鉄砲鍛冶職人の国友則重の手によって、国産第1号の編機製造。
1910年前後 奈良県広陵町の吉井泰治が米より編機を導入。
    広陵町は現在でも「靴下の町」として健在。


ちなみに、世界の工場・中国では「メリヤス」は「針織」で表されるのか。字のまんまですなぁ。
もっとも、最近では業界では「メリヤス」より「ニット」と呼ぶようになっているそうな。
「メリヤス工業」でググると、町工場さんがドカドカとヒットするんですが、
なるべく国産品を使って応援したいものですね。