この人の気持ちめっちゃわかるなぁ・・・
って、有名ブロガーさんの本です。
kakoさんのすっきり、心地いい暮らしの作り方―週末ちょこっとずつ・・・ (主婦の友生活シリーズ)
- 作者: kako
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2009/09/29
- メディア: ムック
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もう、色とモノの洪水は嫌だっ!という方に一読を勧めます。
この著者の方も、例の「シンプル族」の系譜につながる人だと思います。
この方にも雑貨の選択あたりに石黒智子さんの影響が見られるような気がしました。
リネンとラミーの説明の箇所の記述に誤りがあるものの、何と言っても実体験というのは説得力大というか。
で、著者のおばあさんが亡くなった時に住んでいた家を大変な思いで整理したエピソードが。
このおばあさんがモノを捨てない人だったから、片付けるのに数ヶ月要したというからスゴイです。
昔、父親の実家で父方の祖母がやはりモノを捨てない人で、
お土産に付いていたような紐を繋いで、巨大な玉転がしの玉みたいな物体作っていたとか、
畳一畳分のスペースにモノを置いていたら、そこの畳が腐っていたとか、
祖母の死後に叔父から色々な伝説を聞かされてびっくらしたことがあったものです。
で、祖母の捨てないDNAを受け継いだのが独身でずーっと家にいる叔母(とウチの父親)で、
叔父夫婦がゴミ出しするとすっ飛んで行って、
「これはまだ使えるから捨てないで!」と結局持ち帰ってしまうという難儀な話を聞きますたw
色々自分でも見たり聞いたりした体験から思うことなのですが、昭和10年代以前に生まれた日本人というのは、
未だに戦中戦後のモノ不足時代の呪縛の中で生きている人が多いんぢゃまいか?ということです。
雑貨に対しても食品に対しても過剰なまでの執着があったりするから、ほどほどの所で収まることがなかったりしてね。
結局ため込むとか過剰に使いすぎるという形で歪みが出てくるというわけです。
例えばウチの母親の場合では、紅茶や汁粉が激甘の味付けになったりとか。
「砂糖屋が遠い(甘みが足りない)」とバカスカ入れてたからなぁ・・・
根底には「また物資が無くなったらどうしよう」という無意識の恐怖があるんでしょうか。
他で拾った例では、
- 新聞のチラシの裏が「白いから使える」と押し入れに山盛りになるまで貯めていた。
- お中元やお歳暮や貰ったお菓子などの箱を同様に貯めていた。
- 引き出物で貰った鍋や壊れた鍋が使わないのに台所で山盛りに。
- 年齢と柄が合わなくなった出番のない着物がタンスの中にテンコ盛りに。
実家で昔、父親が紙箱を貯め込んでいたのを整理して大喧嘩になったことがあったものです。
タンスの上が中身が空っぽな箱だらけになって、それが天井まで達していたからなぁ(泣)
ちなみに箱たちはタオルとか靴下とか石鹸が入っていた抜け殻ですた。
で、本の著者のkakoさんが「空き箱は敵」と書いていたのを見て、
ホンマやホンマや、と思わずうなずいてしまったのでありました。
実家のその後ですが、紙箱事件のあとに2度の引っ越しをすることになって、
その都度母親に言われてしぶしぶ父親はいらないモノを捨てたのでした。
ところが・・・
母方の伯母が佐賀県から山盛りの荷物を持ってきたために、
結局たくさんのモノに埋もれて親たちは暮らしているのでありました。はぁ〜