備忘録

インターネット老人会のよしなしごとを…

初心者向け「Knitting Loom(巨大リリヤン)」の本(当然洋書)の紹介を。

もう、好い加減「リリヤン」の語は心底使いたくないこの頃です。
リリヤンという和製英語のせいで、これ以上「検索で外国のサイトが見つからないよウキー!」の被害者を増やしている時代でもないと思うし。
ちなみにエキサイト翻訳では「Knitting Loom」は「編み物織機」と訳されます。
カタカナのニッティングルームか編み物織機を用語としてそろそろ定着させるべきではないかと。
それでも「編物部屋」に間違われるのではという非難はありそうな。L→R(笑)でスペルは違うのになぁw
Knitting Loomは織物ではなく編物なので、機械編みと区別する意味で「手編機」なんてのはどうでしょう。
編機はキャリジを移動させて編みますが、人の手で編むから意味は合っていると思われw


さて、日本における用具を取り巻く状況を見るに、玩具のリリヤン(誤用のリリアンも含む)と、
ゲージ2種類(超極太・極太用のローゲージ)のアンデミルミルだけという感じなのが泣けます。
で、割りピンと木製の本体で4〜5本のペグの、アクセサリー制作用リリヤンで2000円越えの製品を見つけて驚きました。
一本針でi-cordもどきを編むのと出てくる結果は変わらない感じがするのは気のせいかw
そりゃ、リハビリ用の巨大リリヤンのセットが3万以上のお値段になるはずですね。はぁ〜
近所の「Wal-Mart」や、AmazonやeBayのネット通販を利用して、
プラスチックのKnitting Loomが手軽に安く買えるアメリカとは、日本は状況が違いすぎるんですよね。
悔しいけど工場が日本から逃げ出していく理由の一端が見えたような気がして(泣)
コストとかコストとかコストとか(コストコぢゃないよ)・・・


本題のKnitting Loomビギナーさん用の書籍です。昔からある本とちょっと新しいのと2冊。
これらに日本語版が出ないのは、出してもどーせ売れないし、ということなのか。
アンデミルミルにも応用できるテクニックもあるのに、実に勿体ないことです。
まずは今年の冬にネタにしたこちら。著者はIsela Phelpsさんという方です。

Loom Knitting Primer: A Beginner's Guide to Knitting on a Loom, With 30 Fun Projects

Loom Knitting Primer: A Beginner's Guide to Knitting on a Loom, With 30 Fun Projects

同じIsela Phelpsさんのこちらがよさげで安いのでポチりますた。
A Beginner's Guide to Knitting on a Loom: With Over 30 Fun Projects (Beginners Guide)

A Beginner's Guide to Knitting on a Loom: With Over 30 Fun Projects (Beginners Guide)

丸型と棒形とで作品を分けてあります。で、前の本と重複が多いので、
いずれかを1冊もっていれば初心者さんは十分なのではと。
どちらの本も亜米利加の密林では試し読み可能なので、まずは内容を確認するのがお勧め。
英語力のある人は問題なく読めると思います。糸とゲージと編み機の適合表は手編機自作派にも必見かと。
ちなみに著者のIsela PhelpsさんはFacebookを開設してらっしゃるのですが、
好きな活動の項目に「Loom Knitting」とあるのはさすが♪


そういえば、ネット上に「i-cord bind off」ネタが何気に多いのが楽しいな。
襟ぐりなどに使うと編み地の端がしっかりする所がいいなというか。
「Tricotant Métier à tisser」でググると仏語圏のサイトが出てきて幸せになれます。
このページにゴム編みができる丸型機の写真があって感動!ペグは割りピン使用のようです。
http://karminette.easyforum.fr/tricot-f225/lexique-des-metiers-a-tisser-et-a-tricoter-t5202.htm
フレームが三角や四角のもあるんですね。


おまけ・無限大∞(インフィニティ)型Knitting Loomの動画。

長いKnitting Loomは欧米では赤ちゃんのおくるみ作りによく使われているらしいです。