備忘録

インターネット老人会のよしなしごとを…

メキシコのGualpita(グアルピータ)村の伝統工芸「Bastidor(バスティドール)」「telare(テラーレ)」とknitting loomは兄弟らしい。

まずはBastidorを編んでいる動画を。「gancho(ガンチョ・英語ではhookですね)」というかぎ針で編んでいきます。



動画の毛糸は鮮やかな色合いですが、伝統的なものは天然のままの色彩の毛糸を使うらしく、
そのせいなのか、カナダのカウチンに色調が似ているのが面白いです。
メキシコの手編み機は、「Bastidor(バスティドール)」や「telare(テラーレ)」と呼ばれていて、
かの国のGualpita(グアルピータ)村では、手編み機を使って色々な製品を作っているらしい。
ハマナカの「ソノモノ」シリーズの毛糸を使えば再現可能かなアミーゴ?


そういえば、スペイン語のBastidorは、英語ではframe(枠)のことだったのかと気づきました(・∀・)
なので、英語圏の「Frame Knitting」と「Bastidor」は同じ意味で使われているということになります。
ネットで色々検索すると、何と日本でも編み方の講座が開かれていたり、
メキシコからお土産として手編み機を持ち帰った方の情報があったり♪
日本人のメキシコ駐在員の奥様方が現地で習ったりもしているそうで、これまたびっくりです。
今月には、東京の「ラテン文化サロン」さんにて製品の展示即売会があるとは!
バスティドール講座展示即売会 日時: 12月23日(木、祝日) 11:00−15:00


メキシコにはアステカ王国がスペインに征服されたという歴史があります。
そこで、バスティドールのルーツはヨーロッパ(この場合はスペイン)にあるのではないかと推測してみたり。
墨西哥の文化史に詳しい方の本などがあると嬉しいのですが。
現在アメリカに住んでいるヒスパニック系の人たちの間でもバスティドールは使われているのか?
そういうことも色々と気になっています。
大阪には「みんぱく」があるので、何か資料が見つかるかもと期待したりしています。
昔はよく遊びに行ったけど、今は遠いのが難儀なことですが。


明日辺りにAmazonからこれが届きそうです。何だか技法がまんまバスティドールっぽく感じるけど気のせいか。

Learn to Knit on Long Looms

Learn to Knit on Long Looms

で、例によってこの手の本って英語なのが泣けますなぁ・・・
とか書いていたら、10時過ぎにAmazonから来ましたです。日本の倉庫にたまたま在庫があったのか?
普通は1か月弱は待たされるのが当たり前だったからびっくりしましたが。
内容などの詳細についてはそのうち書く予定です。


バスティドールはともかく、テラーレの方はどうよ、という話も。
これはTELAR RECTANGULAR 図解の写真が載っていたスペイン語blogのエントリです。
タイトルの日本語訳がGoogleでは「矩形織機」になりますた。「telar rectangular」もスペイン語の動画がつべに山盛りで見つかりますね。

「telare(テラーレ)」は「telar rectangular」を省略した言い方なんだろうか?教えて、スペインとメキシコのエロイ人(^∧^)
エキサイトで「telar」を英語に変換すると「loom」で、「織機」と訳して無問題ですな。
「rectangular」の方は、スペイン語で「矩形・長方形」です。
英語の形容詞「rectangular(矩形の・長方形の)」とスペルがまんま同じですね。英語の名詞では「rectangle(レクタングル)」の綴りに。
実はスペイン語・英語いずれも、ラテン語の「rectiangulum(recti-正しい+angulum角 正しい角・まっすぐな角)」から由来した言葉です。
何だかローマ帝国まで繋がる歴史を感じますね。


ということは、スペイン語の「telar rectangular」に相当する、英語版「rectangle loom」もありそうだと(・∀・)
推論→検索すると、やはりドンピシャで見つかりました。そう、あの「kniftyknitter」製造元のprovocraftさんのページです。
Rectangle Loom - Purple
http://www.provocraft.com/products/downloads/pdf/kniftyknitter/rectangle.loom.pdf
Long Loom Set W/hook & Bag
この紫色のモデルは自分は持っていないものですが、メキシコで使われている「telar rectangular」に1番形が近いのは偶然でしょうか。

編物ギルドのあった中世には「フンダララ(織機のラテン語)rectiangulum」という名前で呼ばれていたのではとまたまた推測。
英語「loom」はラテン語では「tela」らしい。ということは「tela rectiangulum」か?
手編み織機loomを巡る旅はまだまだ続きそうです。ってマジで本書けそうなw