備忘録

インターネット老人会のよしなしごとを…

NHK少年ドラマシリーズ「巣立つ日まで」原作者で福島県郡山市の児童文学作家・菅生浩(すごう ひろし)先生がご無事でありますように。

巣立つ日まで」はポプラ社から1974に刊行され、のち文庫化。ドラマ化・放送は1976年9月6日〜1976年10月1日で、
復刊リクエストの要望も、当時の視聴者の方たちを中心に、今でもかなりある模様。
原作本に関しては、現在では古本で見つかれば幸運、という感じでしょうか。
Amazonでも、菅生先生の他の作品は見つかりますが、「巣立つ日まで」はありません。残念・・・
福島県のためにも、ぜひぜひポプラ社さん、復刊して下さいですm(__)m

齋藤智裕氏の「KAGEROU」も売れたんぢゃまいか、ということでぜひ。


で、当時のOPがつべにありました。懐かしすぎる(ノД`)
テレビ版・ドラマの中の人だった田中由美子さんのソロです。ちょっと下手な所が味があっていいかなと。
大人になってからの仕事は「太田胃酸」のCMとか「仮面ライダースーパー1」とか。

レコード版・「みんなのうた」でも流されていました。

「ひまわりキッズ」によるカバーバージョン

この歌が個人的東北応援ソングになってしまっているこの頃です。


さて、原作とドラマとではストーリーに少し相違点があるということで、色々と気になって。
舞台は戦後10年と少しの頃らしい福島県郡山市。(調べたら時代は昭和34年だそうです。自分まだ生まれてないよw)
主人公の「和気靖」を含めた3人の仲良し中学生の男の子が登場するのですが、確か主人公の家は食べもん屋だったと思う。
他のメンバーの1人・斉藤吉夫は家業がパチンコ屋なので、今から思えば在日コリアンだったっぽい。国は南か?
(残りの1人の子はネットで調べてみたらサラリーマン家庭だったようです。うろ覚えとかど忘れとか結構あるなぁ。)
で、女の子3人が登場して「ボーイミーツガール」な雰囲気に。
のちに病気で亡くなってしまう子がいたり、結構切ない感じで「青春」が終わってしまう話だったっす。
(ほんのりサヨクの香りも漂ってたけど時代のせいか)
そういえば・・・
声優の玉川砂記子さん(シャア大佐の中の人の夫人です♪)が子役時代に、
少女の1人「柳田妙子」役で「巣立つ日まで」に出演していたとはびっくら。
柳田妙子、柳生博さん演じるアボジと一緒に北朝鮮(!)に帰還事業か何かで帰ったんじゃなかったか。
(てことは「柳(ユ)」さんだったのか)
ドラマがリメイクされるとしたら、吉夫と妙子の役は韓流スターが担当しそうな気がしますがどうでしょう。


原作者の菅生浩先生について。
福島県郡山市のご出身で、現地に在住とのことです。名門・福島県立安積高等学校をご卒業。
震災では安積高の体育館が避難所として使われていたのですね・・・
ちなみに安積高校が共学化したのは10年前ですか。関東以北の公立には結構多いなぁ男女別。
旧制中学と女学校が戦後もそのままというパターンみたいですね。
安積高OBには、中山義秀氏・東野辺薫氏・玄侑宗久氏と、何と3名もの芥川賞作家が。
話を元に戻します。
1975年に、「巣立つ日まで」が日本児童文学者協会賞新人賞を受賞、
1976年にNHKが作品をドラマ化、今の40代から50代が厨房だった頃でしょうか。
いきなりの「境橋幸子」少女セミヌードシーンに、夕方にも拘わらず度肝を抜かれた少年も多かったことでしょう。
平成の今だったら「アグネス、ガラッ!」かもな悪寒w


ドラマの学校の場面のロケ地として「宮城県仙台市立三条中学校」が使われたという情報あり。
三条中学校は地震後の火災で校舎の一部が焼けたそうです。゚(゚´Д`゚)゚。
同校の体育館と武道館が避難所として使われていた由。


NHK少年ドラマシリーズシラネ、という若い方に。こちらに詳細があります。

NHK少年ドラマシリーズのすべて

NHK少年ドラマシリーズのすべて

当時の写真は貴重。というのは、NHKさんがビデオテープを上から録画して消しちゃってるものが多いのですorz
それにしても・・・
福島県と懐かしいドラマの思い出を放射能で穢した盗電にはマジで腹立つわ。


追記・帰還事業の話題が出たついでにこれを貼っときます。
新潟日赤センター爆破未遂事件
南北テロ合戦にイルボンを巻き込まないで欲しかったりw
それから「巣立つ日まで returns」を、震災後の主人公たちが登場する設定で作ったとしたら、
何か凄いことになりそうな悪寒がしますた。玉川砂記子さんが、脱北者の「柳妙子」おばあさん役だったりするんだろうか。
本物の菅生浩先生が続編を書くとしたら、一体どんなストーリーになるのだろうかと思いを巡らせるのでありますた。