備忘録

インターネット老人会のよしなしごとを…

ボーカロイドとイノベイドは「同類だもん」というネタとか。

昨日の夜は、何で長野まゆみ氏を思い出したのだろう。
ティエリアとリジェネが魂魄に近くなったのを見て、長野氏の初期の小説の少年たちを連想したのはなぜだ・・・
肉体は無くなっても紫同士で孤独ではないのが救いかな。猫に起こされたので、もっかい寝ます。


今日の日中は、雑用やら体調不良やらで自主休業していました。おかげで日没後に洗濯したのは痛い。
さて、体調が戻った所で今日の戯れ言を。


受験生や、色々な専門分野の勉強をしている人は、「英語の学術系の用語にはギリシア語やラテン語由来のものが多い」、
ということを色々と実感させられることが多そうです。
でもって、明治時代の人がそういう用語を翻訳する時には漢字を使って新語を造ったので、他の漢字文化圏でもそれをまんま借用・・・
例えば「民主主義・人民・共和国」の3つの単語それぞれが該当してしまうのが笑えてしまいます。


「まいど、おいど」ではなく「oid」 という、英語の「〜に似た、〜のような、類似の、〜状の、〜質の」という意味の接尾辞があります。
コーカソイド」とか「モンゴロイド」に使われているアレです。
この「oid」の起源は、「形・姿」を意味するギリシア語のエイドス(ギリシア文字 είδος)に由来しているというか。
ちなみにエイドス、世界史や倫理の授業で出てくる、古代ギリシアアリストテレス哲学では「形相」と訳されている言葉でもあります。
質料(ヒュレー)の対の概念ですな。学校のテストで出るかもなネタですね。
また、エイドスからきた英語には、idea「考え・アイデア」、idol「偶像・アイドル」などがありますが、
自分はidea、と来ればやっぱりプラトンの「イデア論」を連想してしまいます。


ちなみにアンドロイド、と来れば、「人間に似たもの・なんちゃって人間」という意味となりますが、
アンドロイドという単語の成り立ちは、「andro(人間の)」+「oid」ですね。
そんなこんなで、ボーカロイド、イノベイド、もそれぞれ、
なんちゃって歌手とか、なんちゃってイノベイター、ということで命名されたと思うとなんか笑えるなぁw


げたにれの “日日是言語学”さんのエントリ、
なぜ、ヨーロッパの言語は rat と mouse を区別するのか。によると、 

 ἀνδρώδης andrōdēs [ アンドロ ' オデース ] 「人間のような」

英語のアンドロイドは、古代ギリシャ語では上記のような形になるそうです。
また、

  • oides は、ラテン語からヨーロッパ各国語に -oid(e) の語形で借用され、

「〜のような、〜質の」 という意味の接尾語につかわれます。

   alkaloid 「アルカロイド」。英語
   alcaloïde 「アルカロイド」。フランス語
   Alkaloid [ アるカろ ' イート ] 「アルカロイド」。ドイツ語。

なるほどそうなのか!語学って、奥が深くて面白いものですなぁ♪
昔「もうエエわ」と投げたラテン語を、老化防止にまたかじってみたくなりましたです。