備忘録

インターネット老人会のよしなしごとを…

あの「アナタハンの女王」こと比嘉和子さんも大阪の紡績工場で働いていたらしい。

これは下の方にあるエントリ関連みたいなものです。


アナタハンの告白 (1952年)

アナタハンの告白 (1952年)

8月末に封切られる映画「東京島」のストーリーって、比嘉さんの実体験がモデルということだそうな。
東京島

東京島

沖縄や奄美からの阪神地区への出稼ぎや移住は戦前から行われていたらしい。
ヤマトンチュとでは給与面での差別があったとか。比嘉さんも結局は大阪から沖縄に戻っていたりします。


彼女のその後の数奇な人生については、下のウィキに詳しいです。
アナタハンの女王事件
当事者1人1人は普通の生活者だった人たちです。
戦争が生んだ混乱が、全員の人生を狂わせたとしか言いようが無いといいますか・・・
救援の船が着くと知ってから、生き残りの人たちが散髪したり髭剃りをしたという話があるそうですが、
そういう所が、極限状態にあっても「昔の日本人」だったんだなとしみじみしてしまいました(ノД`)
今の日本にそういう矜持の持ち主はどれだけいるのだろうかと。
で、運命に踊らされた比嘉さんは、その後沖縄に戻って再婚したものの、ウチナンチュにしては短すぎる52歳という年齢で亡くなります。


こっちは男女が逆の展開の話ですね。アニメ化もされたっけ。

ながされて藍蘭島 17 (ガンガンコミックス)

ながされて藍蘭島 17 (ガンガンコミックス)

 


無人島に流れ着くという話では、あの大黒屋光太夫のエピソードを思い出したりもしますが、
ロビンソン・クルーソーみたいに、何年も発見されないで野晒しになるのは勘弁して欲しいなぁ。